介護と育児を両立はできるのか問題について

ちょうど今40代前後の人は両親の介護、そして育児と両方の問題を抱えている人が増えています。

昔は20代での結婚が多く、特に女性は20代で結婚と出産をしていた人が多かったため、40代にもなると子供も成長して、高校生から大学生、人によってはもうすでに働いている子もいるぐらいでした。

ところが最近は晩婚化が加速して、30代はもちろん40代に入ってから結婚と出産をする人も珍しくなくなってきました。そうなってくると大きな問題が生じてきます。

それば育児と両親の介護というダブルケア状態です。

40代の人なら両親は60代~70代ぐらい。もちろん元気な60代70代もたくさんいらっしゃいますが、体にガタが出てくるのはやはりこの辺りの年齢が多いのではないでしょうか。

持病がある人はもちろん、60代70代になってから大病を患う人も増えてきますし、さらにもう少しすれば年齢による体力の低下や認知症などを発症する人も出てきます。

こうなってくると自分の子供の育児だけでなく、両親の面倒も見ないといけない状態になってしまうのです。

介護と育児のダブルケアの大きな問題点

晩婚化や高齢出産は今後も増えて続けていくと予想されますので、さらにダブルケア問題もそれに合わせて増えてくるでしょう。

また近年は離婚率も高く、シングルマザーが多いのもこの問題を加速させています。シングルマザーで介護と育児を同時にやるのは普通に考えて無理でしょう。

ほとんどのシングルマザーはフルタイムで働いていることが多く、さらに給料もそれほど多くない人が大半を占めるため、介護と育児が同時にやってくると潰れてしまう人も出てくると予想されます。

今後は大きな社会問題として議論されていくのではないでしょうか。

実際にダブルケアになった場合の具体的な問題点

どちらかと言えば男性よりも女性に肉体的な負担が増える可能性があります。男性は外で働くという点ではそれほど変わりませんが、主婦の場合は育児だけでなく介護も同時に行なわないといけないため、日中の時間はほとんど奪われてしまいます。

もちろん介護と言っても各家庭によって状況がひとりひとり異なりますし、それほど手がかからない人もいれば、非常に負担が大きな人もいるでしょう。

家庭によってはダブルケアをしながら、パートタイムで仕事をしている主婦もたくさんいますし、女性が一人でこうした問題を抱え込んでしまうケースも少なくありません。

時間的な制限や肉体的な負担はもちろんですが、こうした状況が続くことで精神的に参ってしまう人も増えています。

また、前述にように離婚してシングルマザーになっている場合はダブルケアにプラスしてフルタイムで仕事をしないと生活ができないという人も多いです。できるだけひとりで抱え込まずに相談できる人がいれば、周りに相談するなりして解決の糸口を見つけることが大切です。

介護施設などの活用も

こうしたダブルケアの問題に自分が直面してしまうと何も考えられなくなったり、解決策が見つからなくなったりすることも多いでしょう。

行政によってはこうしたダブルケアに関する相談窓口を設けているところもありますので、居住する都道府県の役所に問い合わせをしてみるのもひとつの方法です。

知らないだけで何かの補助金の対象になっている場合もありますので、自治体の支援制度などの情報収集もしっかりしておくと良いでしょう。

また両親の介護に関しては、老人ホームや介護施設を積極的に利用するのもひとつの方法です。例えば札幌市内の介護施設を紹介しているサイトもありますので、自身が住んでいるエリアの介護施設を調べておくのも大切です。

一人ひとりおかれている状況や環境は異なりますが、情報収集と行動をすることで少しでも解消できる可能性はあるでしょう。

特にシングルマザーの人は行政からの支援金や補助金などを受けられるケースも多いので、しっかりと調べることをおすすめします。知っているだけで何十万ももらえる場合もありますし、毎月数万円程度の補助が出ることもあります。

一人で抱え込まずに家族での話し合いも大切

こうした問題を一人で抱え込んでしまう人も多いですが、できるだけ家族で話し合うことも必要です。特に両親の介護の問題は自分の兄弟がいる場合は、彼らに相談してみるのもいいでしょう。

また夫にも今の現状をしっかりと話をして、現状を理解してもらうことが重要です。外で働いている男性は家庭のことは完全に妻にまかせっきりで、自分の妻がそうした問題を抱えていることすら知らなかったという人も少なくありません。

しっかりと時間を作ってもらって家族でとことん話し合いをすることが大切だと思います。

もし可能であれば先に挙げた介護施設への入居をしてもらうことで、問題が一気に解消することもあります。

もちろん入居時にかかる費用などの出費は伴いますが、ダブルケアの問題からは大きく解放されるため、外で働くことも可能にもなります。何よりも精神的なストレスから解放されるのは大きな前進ではないでしょうか。

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