毎朝ちゃんと洗顔をしている人ってどれぐらいいるでしょうか。洗顔とまではいかなくてもとりあえず朝起きたら顔を洗う、という人もたくさんいると思いますが、どこまでしっかりと洗顔ができているでしょうか。
女性の場合は洗顔料を使う人も多いと思いますが、朝は忙しいので、水だけでさっと洗顔する人もいると思います。
寝る前にしっかりとメイクを落としてスキンケアをしていれば、朝はそれほどちゃんと洗顔はしなくてもいいという声も多いと思いますが、実際は朝の洗顔はどの程度しっかりとやるべきなのか、そもそも洗顔料を使ったほういいのか、水だけでもいいのかどうか、についても解説していきます。
結論から先に言うと毎朝の洗顔は必ずしも洗顔料を使う必要はありません。水だけの洗顔でも全然問題はないでしょう。
但し、お肌の状態が毎日同じという訳ではありません。前日の夜遅くまでお酒を飲んでいた日もあれば、睡眠不足の日もあります。しっかりと睡眠をとれた日とそうでない日を同じように判断するのはあまりよくありません。
自分自身のお肌の状態をしっかりと把握してどういう方法で洗顔をすればいいかをしっかりと選ぶ必要があります。できるだけ自分のお肌の状態は把握しておくといいでしょう。
朝の洗顔はできるだけやったほうがいい！
夜にしっかりと洗顔してスキンケアもしたから朝は大丈夫！って思っている人が意外と多いようですが全然そんなことはありません。
就寝中にもお肌の汚れは発生します。汗や皮脂、それに新陳代謝によって剥がれた角質や夜につけたスキンケア商品の残った油分などいろんな汚れが就寝中に肌に付着しています。
寝ているだけだし、大して汗もかいていないと思っていても実はそんなことはなく、就寝中にしっかりと汗はかいているのです。
そのため起床時の洗顔はよほどのことがない限りはしっかりと行なうことが大切です。では洗顔は水だけのいいのかについては、どういった汚れが肌に付着しているかについて異なってきます。
例えば、汗や老廃物、ホコリなどは水だけの洗顔でも十分に汚れを落とすことが可能です。しかし皮脂については水だけでは落とすことはできません。
その場合は、状況に応じて洗顔料を使うようにしましょう。肌に汚れが付着したままでいると雑菌が繁殖しやすくなったり、ニキビなどの肌荒れを招く恐れがあります。
また、時間が経って皮脂汚れが酸化すると、くすみ、シミ、シワなど肌の老化の原因になる場合もあります。さらに、朝洗顔が疎かだと肌汚れのうえにスキンケアやメイクをすることになるので、結果として、メイクのノリが悪くなったり、メイクが崩れやすくなったりします。
毎朝のメイクがうまく行かない人は、就寝中の汚れがお肌に付着している可能性があるので、しっかりと洗顔をすることで改善されることもあります。
きっちりと洗顔をすることで肌トラブルや老化を防ぐことも可能
せっかく夜にしっかりとメイクを落としてケアをしていても、就寝中に付着した汚れをそのままにしていれば、翌日のメイクもうまくいかないし、長期的に見れば肌トラブルや老化を早めることにもなってしまいます。
逆に朝の洗顔をしっかりとすることでこうしたお肌のトラブルは防ぐこともできるのです。いかに洗顔が大切であるか理解できるかと思います。
変性皮脂という皮脂の汚れがあり、これがお肌に残った状態だと、肌のバリア機能やターンオーバーが低下したり、肌のキメが乱れたりすることがあります。また炎症が起きやすくなることもあるようです。
この汚れを放置することで、シミやシワ、たるみなど、肌の老化を早めることになりかねないので、変性皮脂はできるだけ落としておくようにしたほうがいいでしょう。
朝に起きた時の顔の皮脂汚れは変性皮脂の可能性もあるので、適切な方法でしっかりと落としておく必要があります。
この場合にひとつだけ注意すべきことは自分のお肌の性質や状態をしっかりと把握しておくということです。人それぞれ髪の毛からお肌まだみんな異なります。乾燥肌の人もいれば、オイリー肌の人もいるし、生活が乱れてもお肌の状態が変わらない人もいれば、大きく生活に左右されてしまう人もいます。
自分のお肌はどういう性質なのかは日ごろから気にかけておくようにして、それらを把握したうえで適切なケアをするようにしましょう。
例えば、オイリー肌の人は皮脂量が多いですが、乾燥肌の人は元々分泌される皮脂量が少なめです。元々皮脂の分泌量が少ない人が過度な洗顔をしてしまうと、肌の潤いを保ち乾燥を防ぐ働きをしている保湿因子が溶け出し角層機能が低下してしまいます。
肌が潤いを抱え込むことができなくなってしまうのでどんどん乾燥しやすい肌へと変化してしまうのです。皮脂汚れをしっかり落としたいがために洗い過ぎてしまう…といったことがないよう、注意しましょう。
アルカリ性の洗浄成分は刺激が強い
洗顔料にはいろんな成分が含まれていて、お肌に合わせていろんな種類物が販売されています。例えば、たっぷりの泡が簡単に作れてしまう洗顔料は一見肌に良さそうに思えますが、実は泡立ちが良い洗顔料の中にはアルカリ性の洗浄成分のものが多いので注意が必要です。
もし、肌がアルカリ性に傾くと、水分保持機能やバリア機能を果たしているラメラ構造が乱れてしまいます。ラメラ構造が乱れてしまうと、せっかくスキンケアをしっかりとやっても、ほとんど効果が期待できなくなりますので、まずはラメラ構造を整えることが重要です。
それぞれのお肌の状態にもよりますが、敏感肌や乾燥肌の人はアルカリ性の洗顔料は肌への負担も大きい場合もあるので注意が必要です。
